〈物語〉シリーズ
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©西尾維新/講談社アニプレックス・シャフト
作品名
〈物語〉シリーズ
ものがたりしりーず
略称:
ものがたりしりーず
略称:
なし
原作
原作者:
メディア:
メディア:
漫画
ジャンル
背景:
内容:
青春怪異小説
感想:
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放送
タイトル
放送局/放送
監督/製作
化物語
UHF
2009年7月3日~2009年9月25日(全15話)
新房昭之
シャフト
偽物語
独立局
2012年1月7日~2012年3月17日(全11話)
新房昭之
シャフト
〈物語〉シリーズ セカンドシーズン
独立局
2013年7月6日~2013年12月28日(全26話)
板村智幸
シャフト
終物語 第1期
独立局
2015年10月4日~2015年12月20日(全13話)
板村智幸
シャフト
続・終物語
TOKYO MXほか
2019年5月19日~2019年6月23日(全6話)
新房昭之
シャフト
あらすじ
化物語
高校3年生の阿良々木暦は春休みにとんでもない『事件』に巻き込まれて以来、人とは少しだけ異なった部分があった。『事件』を通じて親しくなったクラス委員長の羽川翼と共に文化祭の準備をしていた5月のある日、ひょんなことから2年間ろくに会話すらしたことがない病弱なクラスメイト戦場ヶ原ひたぎの秘密を知る。彼女には、およそ体重と呼べるものがほとんど無かったのである。暦は秘密を知った日の放課後、ひたぎから秘密をばらさないようにと猟奇的な脅しを受け、口許をホチキスで刺される。それにもめげずに彼女の問題解決に対する協力を申し出る。暦は事件の後遺症として他人よりも異常に傷の治りが早くなっており、ひたぎの負わせた傷もすっかり塞がっていた。ひたぎによると、2年前に1匹の不思議な蟹に出会い、重さを根こそぎ持っていかれたのだという。彼女の体重は平均的な体格にもかかわらず5kgしかなかった。春休みに遭遇した事件解決に際し、暦と翼は怪異に詳しい忍野メメという風来坊のオッサンの力を借りた。暦とひたぎはメメに相談するため、彼がねぐらにしている学習塾跡の廃墟ビルに向かう。メメはそこで金髪の少女で『吸血鬼の成れの果て』という忍野忍と暮らしていた。「助けるんじゃない。君が勝手に助かるんだ。ボクは力を貸すだけだ」と語るメメ。メメによるとひたぎの体重を奪った蟹もやはり怪異であるという。ひたぎはメメの力を借り、自分の体重を奪った怪異と再会するのだが、それには彼女自身が抱え持つ別の問題が関係していた。『事件』の影響から怪異に纏わり付かれるようになった暦。暦に助けられて以降、毒舌ツンデレながら好意を抱くようになるひたぎ。しかし、暦とひたぎが親しくなったことで暦の周囲は再び慌ただしくなっていった。
偽物語
かれんビー蟹、蝸牛、猿、蛇、猫。直江津高校周辺に現れた怪異に関わった5人の少女の事件が解決し、文化祭を終えた夏休み、阿良々木暦は恋人の戦場ヶ原ひたぎによって学習塾跡に監禁される。千石撫子(せんごくなでこ)を苦しめていたおまじないを意図的に流行らせている人間がいるという。黒い喪服のようなスーツに身を包んだ男、その名は貝木泥舟(かいきでいしゅう)。かつて、ひたぎを騙した詐欺師の一人が再びこの町に現れたらしい。栂の木二中の「ファイヤーシスターズ」の異名を持ち、正義の味方を自称する火憐と月火は、中学に流行ったおまじないの元凶である貝木の居場所を突き止めるが、返り討ちにあってしまう。暦は学習塾跡から脱出し、妹を助けるため、ひたぎと共に貝木と対決する。つきひフェニックス貝木泥舟との対決を終え、上の妹である火憐と少し仲良くなった暦。夏休みの外出中、暦は影縫余弦(かげぬいよづる)と斧乃木余接(おののきよつぎ)と名乗る不思議な二人組と出会う。再会した貝木によると、彼女らは「不死身の怪異」を専門とするゴーストバスターだと言う。吸血鬼である忍野忍(おしのしのぶ)とその眷属だった自分が目的だと考える暦だったが、彼女らの真の目的は意外な人物だった。彼女たちの目的、矛先が自分の小さいほうの妹である阿良々木月火(あららぎつきひ)であることを知った暦。余弦の手によって時鳥(ほととぎす)の怪異に憑かれているという月火の正体を目の当たりにする。しかし、暦は不死身で偽物な彼女を自分の妹として、家族としてこれからも変わらず受け入れることを決意する。そして、最終決着をつけるため、忍と共に影縫と余接の待つ塾の廃墟へと向かうのだった。
〈物語〉シリーズ セカンドシーズン
とある日本の田舎町に住む高校生・阿良々木暦は、春休みに襲来した吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに襲われたことで吸血鬼の体質を持つ人間となった。それからの半年間、阿良々木暦は様々な怪異に関わった少女たちと出会い、その事件を解決していった。夏休みが明け、私立直江津高校にも二学期が訪れようとしていた。怪異を克服したはずの少女達に新たな「怪異」が襲来する。羽川翼の前に現れた炎の虎-「つばさタイガー」。八九寺真宵と不死の亡者たち-「まよいキョンシー」。千石撫子の恋心に絡む白い蛇神-「なでこメドゥーサ」。忍野忍の過去に現れた正体不明の存在-「しのぶタイム」。戦場ヶ原ひたぎに迫る死の運命-「ひたぎエンド」。神原駿河の周囲に噂される悪魔様とは-「するがデビル」。
終物語 第1期
十月下旬、私立直江津高校三年生の阿良々木暦は、転校してきたばかりの一年生女子、忍野扇を後輩の神原駿河から紹介された。放課後、扇は不思議なことを言い出した。彼女はとある事情から転校を繰り返しており、新しい学校に来るたびにその図面を作成しているという。そして、直江津高校の図面を作成したところ不思議な点があるのだと。図面上は3階の視聴覚室が奇妙に細長くなっているはずが、中からはそうは見えない。もしかしたらそのスペースには何か隠し部屋があるのかもしれないと。暦と扇はその隠し部屋を発見し、中に入るのだが、その部屋から出られなくなってしまう。
続・終物語
私立直江津高校の三年生になる春休みに吸血鬼になった阿良々木暦は紆余曲折を経て、高校を卒業した。その翌日、洗面台で顔を洗っていると、鏡に映った自分の姿が静止していることに気付いた。思わず鏡に手を伸ばすと、その鏡面に泥沼のように沈み込んでしまう。暦はその後、何かがおかしいことに気付く。自分よりも身長の大きいはずの火憐が小さく、無表情のはずの余接がキメ顔を決める。影の中にいるはずの忍は何の反応も示さない。この異常事態に暦は北白蛇神社の神になった八九寺を訪ねるのだが、そこにいたのは永遠の小学五年生ではなく、大人になった八九寺真宵さん21歳であった。真宵は暦が鏡の世界に来たのだと言う。文字は全て反転し、自転車のブレーキレバーも逆(左ブレーキが前輪、右ブレーキが後輪)になっている。暦は元の世界に戻るべく奔走する。
主題歌
オープニングテーマ
「二言目」(第1話、第3話)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁 / 歌 - 戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
オープニングディレクター - 龍輪直征
「marshmallow justice」(第2話、第5話、第6話およびBD/DVD版第4話、第7話)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁 / 歌 - 阿良々木火憐(喜多村英梨)
オープニングディレクター - 高津幸央
「白金ディスコ」(第8話、第9話、第10話、BD/DVD版第11話)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁(MONACA) / 歌 - 阿良々木月火(井口裕香)
オープニングディレクター - 高津幸央
エンディングテーマ「ナイショの話」(第2話 - 第11話、BD/DVD版第1話)
作詞・作曲 - ryo(supercell)/ 歌 - ClariS
エンディングアニメーション - ウエダハジメ(第2話 - 第6話、第8話 - 第10話)
エンディングイラスト - 渡辺明夫、松本元気(第7話)
オープニングテーマ
「chocolate insomnia」(『猫物語(白)』)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁(MONACA) / 歌 - 羽川翼(堀江由衣)
「happy bite」(『傾物語』)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁(MONACA) / 歌 - 八九寺真宵(加藤英美里)
「もうそう♥えくすぷれす」(『囮物語』)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁(MONACA) / 歌 - 千石撫子(花澤香菜)
「white lies」(『鬼物語』〈BD/DVD版〉)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - ミト(クラムボン) / コーラス - 宮越裕雄(東京混声合唱団)、山田茂(東京混声合唱団)
「fast love」(『恋物語』〈BD/DVD版「ひたぎエンド 其ノ壹 - 其ノ參」〉)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁(MONACA) / 歌 - 戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
「木枯らしセンティメント」(『恋物語』〈本放送版「ひたぎエンド 其ノ參 - 其ノ伍」、BD/DVD版「ひたぎエンド 其ノ肆 - 其ノ陸」〉)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁(MONACA) / 歌 - 戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)、貝木泥舟(三木眞一郎)
「the last day of my adolescence」(『花物語』)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - ミト / 歌 - 神原駿河(沢城みゆき)
エンディングテーマ
オープニングテーマ
「decent black」(「おうぎフォーミュラ」)
作詞 - meg rock / 作曲 - ミト / 編曲 - ミト、A-bee / 歌 - 忍野扇(水橋かおり)
「mathemagics」(「そだちリドル」、TV版「そだちロスト」其ノ貮)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - ミト / 歌 - 老倉育(井上麻里奈)
「夕立方程式」(「そだちロスト」〈TV版を除く〉)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - ミト / 歌 - 老倉育(井上麻里奈)
「mein schatz」(「しのぶメイル」〈TV版其ノ肆を除く〉)
作詞 - meg rock / 作曲 - ミト / 編曲 - ミト、高田龍一
「terminal terminal」(「まよいヘル」)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - ミト、神前暁 / 歌 - 八九寺真宵(加藤英美里)
「dreamy date drive」(「ひたぎランデブー」〈TV版を除く〉)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁 / 歌 - 戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
「dark cherry mystery」(「おうぎダーク」)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - ミト / 歌 - 忍野扇(水橋かおり)
エンディングテーマ
「さよならのゆくえ」(「おうぎフォーミュラ」「そだちリドル」「そだちロスト」「しのぶメイル」)
作詞・歌 - 瀧川ありさ / 作曲・編曲 - Saku、瀧川ありさ
「SHIORI」(「まよいヘル」「ひたぎランデブー」「おうぎダーク」)
作詞・作曲 - 小川智之 / 編曲 - 湯浅篤 / 歌 - ClariS
オープニングテーマ「07734」
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁、ミト / 語 - 阿良々木暦(神谷浩史)
エンディングテーマ「azure」
作詞 - ハヤシケイ / 作曲 - 秋葉広大 / 編曲 - 毛蟹 / 歌 - TrySail
関連サイト
- TVアニメ公式サイト(アニプレックス)
- TVアニメ公式サイト (TOKYO MX)
- TVアニメ公式サイト (MBS)
- 西尾維新アニメプロジェクト
- パチスロ公式サイト
- パチンコ公式サイト
- パチンコ機種wiki
- 講談社BOX:西尾維新<物語シリーズ>公式サイト
- アニメ 偽物語 公式サイト
- 化物語オフィシャルサイト
- 〈物語〉シリーズ セカンドシーズン|アニメ公式サイト
- 講談社BOX:西尾維新<物語シリーズ>公式サイト(ウェイバックマシン(2)
- <物語>シリーズ アニメ版公式サイト
- TVアニメ「終物語」公式サイト
- 講談社BOX:西尾維新<物語シリーズ>公式サイト(ウェイバックマシン(2)
- 『続・終物語』&『ヒロイン本神原駿河』刊行記念メモリアルサイト MONOGATARI DROPS(ウェイバックマシン(2)
- アニメ『続・終物語』公式サイト
- 西尾維新アニメプロジェクト(Twitter)
- Wikipedia
西尾維新アニメプロジェクト
Tweets by lycoris_recoil
〈物語〉シリーズ 配信サイト
劇場版
タイトル
上映日
監督/製作
私立直江津高校に通う阿良々木暦は高校2年生から3年生に変わる春休みの初め、同級生である羽川翼のパンチラを目撃したことがきっかけで彼女の友達になる。その日の夜、暦はエロ本を買い出しに出た帰りに、両手両足を失い瀕死の状態にある女吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに遭遇する。恐怖から逃げだそうとするもみっともなく命乞いするキスショットに「情」が移ってしまい、暦は自らの命と引き換えにキスショットに血を吸わせることで、死に往く運命にあった彼女を助けようとする。だが、暦は意図せず「吸血鬼の眷属」として蘇る。うっかり昼間に外出した暦は太陽光線で火だるまになるがキスショットは我が身が焼かれるのも構わずに暦を救出する。眷属化した暦と力を喪い幼女化したキスショットに助力を申し出て、潜伏先として潰れた学習塾の廃屋を提供したのは忍野メメという謎の男だった。彼は怪異の調停者で交渉人を名乗り、キスショットの四肢を奪った3人の吸血鬼ハンターから四肢を取り戻す段取りをつけ、暦が彼らと個別に対決して勝利することで四肢を奪還出来るよう取り計らう。戦いに臨むことになった暦は急ごしらえとはいえ、合気道や野球の知識を習得していた。そんなとき、偶然にも翼と再会してしまう。自身の負った苛酷な運命に対する苛立ちと彼女を巻き込みたくないという思いから、暦は翼に対して辛く当たって突き放す。だが、翼はそんなことで簡単に引き下がったりはしなかった。吸血鬼にして吸血鬼ハンターというドラマツルギーとの戦いに臨んだ暦は一撃で四肢を吹き飛ばすドラマツルギーに苦戦するも校内に誘い込んで硬球でダメージを与え、降参させる。その現場を翼に見られてしまう。翼は暦が背負った苛酷な運命を知って協力を申し出る。だが、次の相手である吸血鬼ハーフのエピソードとの戦いに巻き込まれ、翼は致命傷を負う。逆上した暦はエピソードを完膚なきまでに叩きのめす。メメに頭を下げ、翼の助命を依頼した暦は自らの再生能力を用いて翼を救命することを教えられどうにか彼女を救うことが出来た。だが、これ以上巻き込むのは危険だった。翼も離れて見守ることを了解した上で、暦は最後の一人。人間の聖職者であるギロチンカッターとの戦いに挑むが、メメの一生の不覚により翼が人質にされる。もはやヒトとしての自分を捨てる覚悟を決めた暦は圧倒的な速度と眷属の能力で卑劣なギロチンカッターを瞬時に斃す。見事に3人の吸血鬼ハンターを撃退した暦だったが、戦う度に暦の中で一つの疑問が大きくなっていた。それは、眷属である自分にさえ3人の吸血鬼ハンターたちは全く歯が立たなかったにもかかわらず、なぜキスショットは3人相手に不覚をとったのか。というものである。メメに対しその疑問を口にした暦へと明かされるその答えは、メメがキスショットも気付かぬうちにその「心臓」を掠め取っていたという事実と、本来は心臓を「対価」にメメが「4人目」の対戦相手となる予定だった。という事であった。しかしメメは先述のギロチンカッター相手に翼を守れなかった不覚を恥じ、暦に負わせた計500万円の対価もチャラにするといって「心臓」を暦に委ねて姿を消す。こうして全てを取り戻したキスショットは完全復活を遂げる。戦勝の打ち上げとして小腹を満たすというキスショットの提案を受け入れた暦。だが買い出しから戻った際、そこにはキスショットに喰われ、変わり果てたギロチンカッターの姿があった。伝説の吸血鬼キスショットを完全復活させるということが何を意味するのか、暦にはきちんと理解できていなかった。血を吸わない吸血鬼は人間を捕食する。更にキスショットが翼を「携帯食」と呼んでいる事実に暦は「自分が人類の敵になった」のだと悟る。暦は自らの死を決意するが、翼との会話の中、完全復活したキスショットを殺せるのは恐らく自分だけであるという事実に気付かされる。暦とキスショットが凄惨な殺し合いを始める中、その戦いを目撃する翼は違和感を覚える。ついにキスショットを瀕死に追いやった暦の前で、翼が語りだす違和感。それはキスショットが、元々どう阿良々木暦を人間に戻すつもりだったのか。というものだった。キスショットはそもそも、最初から死ぬつもりだったのである。このままキスショットを殺すしかないのか、懊悩した暦はメメに呼びかけ、皆が不幸にならない方法を尋ねるが、返ってきたのは、そんなものはないという答えだった。だがそれに続くように、メメは皆が不幸になる方法を提示する。それは、キスショットを吸血鬼もどきの人間のごとき存在に、阿良々木暦を人間のごとき吸血鬼のような存在になり、人間は吸血鬼が存在するというリスクを残し続けるという選択。阿良々木暦は忍野メメの提示したその案を実行に移し、暦とキスショットの傷物の関係は春休みの後(『化物語』以降)も続いていくこととなるのであった。
私立直江津高校に通う阿良々木暦は高校2年生から3年生に変わる春休みの初め、同級生である羽川翼のパンチラを目撃したことがきっかけで彼女の友達になる。その日の夜、暦はエロ本を買い出しに出た帰りに、両手両足を失い瀕死の状態にある女吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに遭遇する。恐怖から逃げだそうとするもみっともなく命乞いするキスショットに「情」が移ってしまい、暦は自らの命と引き換えにキスショットに血を吸わせることで、死に往く運命にあった彼女を助けようとする。だが、暦は意図せず「吸血鬼の眷属」として蘇る。うっかり昼間に外出した暦は太陽光線で火だるまになるがキスショットは我が身が焼かれるのも構わずに暦を救出する。眷属化した暦と力を喪い幼女化したキスショットに助力を申し出て、潜伏先として潰れた学習塾の廃屋を提供したのは忍野メメという謎の男だった。彼は怪異の調停者で交渉人を名乗り、キスショットの四肢を奪った3人の吸血鬼ハンターから四肢を取り戻す段取りをつけ、暦が彼らと個別に対決して勝利することで四肢を奪還出来るよう取り計らう。戦いに臨むことになった暦は急ごしらえとはいえ、合気道や野球の知識を習得していた。そんなとき、偶然にも翼と再会してしまう。自身の負った苛酷な運命に対する苛立ちと彼女を巻き込みたくないという思いから、暦は翼に対して辛く当たって突き放す。だが、翼はそんなことで簡単に引き下がったりはしなかった。吸血鬼にして吸血鬼ハンターというドラマツルギーとの戦いに臨んだ暦は一撃で四肢を吹き飛ばすドラマツルギーに苦戦するも校内に誘い込んで硬球でダメージを与え、降参させる。その現場を翼に見られてしまう。翼は暦が背負った苛酷な運命を知って協力を申し出る。だが、次の相手である吸血鬼ハーフのエピソードとの戦いに巻き込まれ、翼は致命傷を負う。逆上した暦はエピソードを完膚なきまでに叩きのめす。メメに頭を下げ、翼の助命を依頼した暦は自らの再生能力を用いて翼を救命することを教えられどうにか彼女を救うことが出来た。だが、これ以上巻き込むのは危険だった。翼も離れて見守ることを了解した上で、暦は最後の一人。人間の聖職者であるギロチンカッターとの戦いに挑むが、メメの一生の不覚により翼が人質にされる。もはやヒトとしての自分を捨てる覚悟を決めた暦は圧倒的な速度と眷属の能力で卑劣なギロチンカッターを瞬時に斃す。見事に3人の吸血鬼ハンターを撃退した暦だったが、戦う度に暦の中で一つの疑問が大きくなっていた。それは、眷属である自分にさえ3人の吸血鬼ハンターたちは全く歯が立たなかったにもかかわらず、なぜキスショットは3人相手に不覚をとったのか。というものである。メメに対しその疑問を口にした暦へと明かされるその答えは、メメがキスショットも気付かぬうちにその「心臓」を掠め取っていたという事実と、本来は心臓を「対価」にメメが「4人目」の対戦相手となる予定だった。という事であった。しかしメメは先述のギロチンカッター相手に翼を守れなかった不覚を恥じ、暦に負わせた計500万円の対価もチャラにするといって「心臓」を暦に委ねて姿を消す。こうして全てを取り戻したキスショットは完全復活を遂げる。戦勝の打ち上げとして小腹を満たすというキスショットの提案を受け入れた暦。だが買い出しから戻った際、そこにはキスショットに喰われ、変わり果てたギロチンカッターの姿があった。伝説の吸血鬼キスショットを完全復活させるということが何を意味するのか、暦にはきちんと理解できていなかった。血を吸わない吸血鬼は人間を捕食する。更にキスショットが翼を「携帯食」と呼んでいる事実に暦は「自分が人類の敵になった」のだと悟る。暦は自らの死を決意するが、翼との会話の中、完全復活したキスショットを殺せるのは恐らく自分だけであるという事実に気付かされる。暦とキスショットが凄惨な殺し合いを始める中、その戦いを目撃する翼は違和感を覚える。ついにキスショットを瀕死に追いやった暦の前で、翼が語りだす違和感。それはキスショットが、元々どう阿良々木暦を人間に戻すつもりだったのか。というものだった。キスショットはそもそも、最初から死ぬつもりだったのである。このままキスショットを殺すしかないのか、懊悩した暦はメメに呼びかけ、皆が不幸にならない方法を尋ねるが、返ってきたのは、そんなものはないという答えだった。だがそれに続くように、メメは皆が不幸になる方法を提示する。それは、キスショットを吸血鬼もどきの人間のごとき存在に、阿良々木暦を人間のごとき吸血鬼のような存在になり、人間は吸血鬼が存在するというリスクを残し続けるという選択。阿良々木暦は忍野メメの提示したその案を実行に移し、暦とキスショットの傷物の関係は春休みの後(『化物語』以降)も続いていくこととなるのであった。
私立直江津高校に通う阿良々木暦は高校2年生から3年生に変わる春休みの初め、同級生である羽川翼のパンチラを目撃したことがきっかけで彼女の友達になる。その日の夜、暦はエロ本を買い出しに出た帰りに、両手両足を失い瀕死の状態にある女吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに遭遇する。恐怖から逃げだそうとするもみっともなく命乞いするキスショットに「情」が移ってしまい、暦は自らの命と引き換えにキスショットに血を吸わせることで、死に往く運命にあった彼女を助けようとする。だが、暦は意図せず「吸血鬼の眷属」として蘇る。うっかり昼間に外出した暦は太陽光線で火だるまになるがキスショットは我が身が焼かれるのも構わずに暦を救出する。眷属化した暦と力を喪い幼女化したキスショットに助力を申し出て、潜伏先として潰れた学習塾の廃屋を提供したのは忍野メメという謎の男だった。彼は怪異の調停者で交渉人を名乗り、キスショットの四肢を奪った3人の吸血鬼ハンターから四肢を取り戻す段取りをつけ、暦が彼らと個別に対決して勝利することで四肢を奪還出来るよう取り計らう。戦いに臨むことになった暦は急ごしらえとはいえ、合気道や野球の知識を習得していた。そんなとき、偶然にも翼と再会してしまう。自身の負った苛酷な運命に対する苛立ちと彼女を巻き込みたくないという思いから、暦は翼に対して辛く当たって突き放す。だが、翼はそんなことで簡単に引き下がったりはしなかった。吸血鬼にして吸血鬼ハンターというドラマツルギーとの戦いに臨んだ暦は一撃で四肢を吹き飛ばすドラマツルギーに苦戦するも校内に誘い込んで硬球でダメージを与え、降参させる。その現場を翼に見られてしまう。翼は暦が背負った苛酷な運命を知って協力を申し出る。だが、次の相手である吸血鬼ハーフのエピソードとの戦いに巻き込まれ、翼は致命傷を負う。逆上した暦はエピソードを完膚なきまでに叩きのめす。メメに頭を下げ、翼の助命を依頼した暦は自らの再生能力を用いて翼を救命することを教えられどうにか彼女を救うことが出来た。だが、これ以上巻き込むのは危険だった。翼も離れて見守ることを了解した上で、暦は最後の一人。人間の聖職者であるギロチンカッターとの戦いに挑むが、メメの一生の不覚により翼が人質にされる。もはやヒトとしての自分を捨てる覚悟を決めた暦は圧倒的な速度と眷属の能力で卑劣なギロチンカッターを瞬時に斃す。見事に3人の吸血鬼ハンターを撃退した暦だったが、戦う度に暦の中で一つの疑問が大きくなっていた。それは、眷属である自分にさえ3人の吸血鬼ハンターたちは全く歯が立たなかったにもかかわらず、なぜキスショットは3人相手に不覚をとったのか。というものである。メメに対しその疑問を口にした暦へと明かされるその答えは、メメがキスショットも気付かぬうちにその「心臓」を掠め取っていたという事実と、本来は心臓を「対価」にメメが「4人目」の対戦相手となる予定だった。という事であった。しかしメメは先述のギロチンカッター相手に翼を守れなかった不覚を恥じ、暦に負わせた計500万円の対価もチャラにするといって「心臓」を暦に委ねて姿を消す。こうして全てを取り戻したキスショットは完全復活を遂げる。戦勝の打ち上げとして小腹を満たすというキスショットの提案を受け入れた暦。だが買い出しから戻った際、そこにはキスショットに喰われ、変わり果てたギロチンカッターの姿があった。伝説の吸血鬼キスショットを完全復活させるということが何を意味するのか、暦にはきちんと理解できていなかった。血を吸わない吸血鬼は人間を捕食する。更にキスショットが翼を「携帯食」と呼んでいる事実に暦は「自分が人類の敵になった」のだと悟る。暦は自らの死を決意するが、翼との会話の中、完全復活したキスショットを殺せるのは恐らく自分だけであるという事実に気付かされる。暦とキスショットが凄惨な殺し合いを始める中、その戦いを目撃する翼は違和感を覚える。ついにキスショットを瀕死に追いやった暦の前で、翼が語りだす違和感。それはキスショットが、元々どう阿良々木暦を人間に戻すつもりだったのか。というものだった。キスショットはそもそも、最初から死ぬつもりだったのである。このままキスショットを殺すしかないのか、懊悩した暦はメメに呼びかけ、皆が不幸にならない方法を尋ねるが、返ってきたのは、そんなものはないという答えだった。だがそれに続くように、メメは皆が不幸になる方法を提示する。それは、キスショットを吸血鬼もどきの人間のごとき存在に、阿良々木暦を人間のごとき吸血鬼のような存在になり、人間は吸血鬼が存在するというリスクを残し続けるという選択。阿良々木暦は忍野メメの提示したその案を実行に移し、暦とキスショットの傷物の関係は春休みの後(『化物語』以降)も続いていくこととなるのであった。
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表現のゆれ
物語シリーズ、monogatarishirizu